イベント

藤枝市郷土博物館・文学館 開催前

戦国武将 岡部氏と朝比奈氏

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戦国大名今川氏、武田氏を支えた藤枝・岡部発祥の武士団

藤枝市制施行70周年の節目を機に、藤枝・岡部を発祥の地とする中世豪族(武士団)である岡部氏と朝比奈氏の歴史に当館として初めてスポットを当てて紹介します。
岡部氏は源頼朝に仕えた鎌倉御家人の名族であり、鎌倉幕府の歴史書『吾妻鑑』に登場します。同族とも伝承される朝比奈氏は、それよりかなり遅れ、室町時代の15世紀半ばに文献で登場してきます。両氏とも室町時代には駿河守護今川氏に仕え、譜代の家臣として重きをなし、戦国時代には数系統に分かれながら重臣として活躍し、戦国大名今川氏の軍事力の中核をなしていきます。そして、戦国後期、今川から武田・徳川へ駿河の国主が移り行くなか、一族の命運をかけて行動します。なお、両氏の処刑等の内、岡部正綱・長盛の家系は最終的に徳川家康に従い、岸和田藩6万石(大阪府岸和田市)の近世大名へと出世しました。

本展では、戦国乱世を生き抜いた両氏の盛衰の軌跡や興亡を、貴重な歴史資料でたどります。駿河・遠江(静岡県中西部)の戦国史に大きな足跡を残した2つの武士団が、今川・武田・徳川という強大な戦国大名の勢力争いに翻弄されながら、幾多の合戦で手柄を立て、過酷な戦国乱世をいかにくぐり抜けていったのかを知っていただく機会になれば、幸いです。
併せて、岡部氏菩提寺「万福寺」(廃寺・藤枝市仮宿)の本尊・阿弥陀如来坐像【大阪府指定文化財】が約100年ぶりに岸和田から藤枝に里帰りします。岡部氏の歴史を仮宿の地で見守ってきた、平安後期の仏像の優品をこの機会にぜひご覧ください。
 

展示会情報

会期:10月26日(土)~12月8日(日)
開館時間:午前9時~午後5時
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合、その翌日)※11月4日は開館、11月5日は休館
入館料:大人400円(団体20名以上320円)、中学生以下無料、障がい者手帳等をご提示の方無料
 

開催イベント

詳しい内容は、藤枝市郷土博物館・文学館のホームページをご覧ください。

 

交通アクセス

  • 電車・バスの場合
JR藤枝駅(北口・2番線)から静鉄バス中部国道線に乗車して約10分、停留所「蓮華寺池公園入口」下車、徒歩7分
  • 自動車の場合
    • 新東名高速道路藤枝・岡部ICで下車。県道381号島田岡部線(旧国道1号)経由20分、または県道209号静岡朝比奈藤枝線経由15分
    • 県道381号(旧国道1号)緑町交差点経由、または国道1号(藤枝バイパス)谷稲葉I.C(西方面より)、薮田東I.C(東方面より)経由約10分
※蓮華寺池公園第1・第2駐車場をご利用ください

博物館情報

  • 歴史系博物館
  • 文学館

藤枝市郷土博物館・文学館

郷土博物館・文学館は、市民の憩いの場である蓮華寺池公園内にあり、花と水と鳥をテーマにした公園には、春の桜、藤、サツキ、しょうぶと続き、夏のハスなど自然の表情の移り変わりの中で郷土の歴史・文学・文化に触れ、親しむことができます。

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